今回は、土地の売却を検討している方のために、土地の評価額について解説します。
そもそも土地の評価額とはどういうものなのか、その概要を解説したうえで、土地の評価額
の種類とそれぞれの目的や、各評価額の調べ方などもご説明します。
土地の評価額とはどういうものなのか?
まず、土地の評価額とはどういうものか解説します。
土地の評価額とは、土地について各種税金を計算するときの基準となる価格や、土地の売却相場を知るための価格を示すものとして使われます。
これだけを聞くと「評価額の対象って幅広いな」と思われるかもしれませんが、実は土地の評価額にはいくつかの種類があり、その種類ごとに目的が異なっています。
土地の評価額の種類や特徴
土地の評価額の種類は、公示地価、基準地価、実勢価格、相続税路線価、固定資産税評価額の5種類があります。
種類ごとに目的や評価方法に違いがあります。
公示地価:国土交通省が公表している、毎年1月1日時点の標準値の1㎡あたりの地価
これが土地評価額の基準とされ、一般的な土地売買の指標や、公共事業の土地取得価格の参考として利用されます。
基準地価:各都道府県が公表している、全国2万ヶ所以上の基準地の1㎡あたりの地価
基本的な用途・目的は公示地価と同様ですが、公示地価が公表されていない都市計画区域外ではこの基準地価が土地評価額の基準とされます。
実勢価格:不動産市場において実際に売買取引がおこなわれた際の価格または近隣での売買取引金額から推定された価格
不動産市場において売却相場を知る基準として使われるのはこの実勢価格です。
相続税路線価:相続税や贈与税などの税金を計算する際の基準となる土地価格
固定資産税評価額:固定資産税額の基準となる評価額
5種類の土地評価額それぞれの調べ方は?
土地評価額の種類は前述のとおり5種類ありますが、各評価額の調べ方は以下のとおりです。
公示地価:国土交通省の「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」を利用して調べる
基準地価:国土交通省の「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」を利用して調べる
実勢価格:国土交通省の「土地総合情報システム」を利用して過去の取引価格を調べる
実勢価格は公示地価より1~2割高くなることがほとんどなので、公示地価に1~2割上乗せしておおまかに計算することも可能です。
相続税路線価:国税庁の「路線価図・評価倍率表」を見る
固定資産税評価額:固定資産税の納税通知書の確認や固定資産課税台帳の閲覧をする
「固定資産税額を1.4%で割る」という逆算の計算方法でもおおまかな計算が可能です。
この中で実勢価格だけがどうしても「過去取引」や「おおまかな計算」など、調べた結果が多少あいまいになりがちですが、これは実勢価格だけが「公的機関が公表する価格ではなく、市場価格」という特性を持っているからです。
まとめ
今回は不動産売却を検討している方への参考情報として、土地の評価額について解説しました。
実勢価格は一度ご自身で調べてみると、土地売却に役立つのでおすすめです。
アフロファミリーサロンでは、大阪市内の売買物件を多数ご紹介しております。
大阪市内へお引っ越しの際は、ぜひ当社までご相談ください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓