不動産売却を検討する方のなかには、中古戸建てをなかなか売却できずにお困りの方もいるでしょう。
中古物件購入の決め手は取引価格だけでなく、物件に瑕疵がないか、安心安全に暮らせるかどうかが大きなポイントとなります。
今回は不動産売却を考える方へシロアリ点検について解説します。
不動産売却前にチェック!シロアリ点検をしないと起こる問題は?
中古物件を早く売却したいなら、物件に対する買主の不安を取り除くことが重要です。
中古物件では建物の瑕疵や設備の劣化が懸念事項となりますが、そのなかでもシロアリ点検が実施されているかを気にする買主は多いでしょう。
なぜなら、シロアリは住宅の柱や床下の基礎部分の木材をかじって浸食するため、住宅の土台に関わる大きな問題となるからです。
実際に戸建ての約20%がシロアリ被害を受けているというデータがあるほど身近な問題なので、点検を実施してシロアリがいないことを証明すれば買主も安心して購入に踏み切れるでしょう。
シロアリの被害は築10年以上の物件に多いですが、地域によって差があるので、木造戸建ては築5年を過ぎたら点検や消毒をおこなっておくと安心です。
シロアリは湿気を好むので、雨漏りする戸建てやサッシの建てつけが悪い家などは被害にあわないよう特に注意しましょう。
物件にシロアリの発生が認められると、物件の資産価値は大きく減少してしまいます。
被害にあわないように定期的に点検をするようにしましょう。
不動産売却前にチェック!シロアリ点検をするときの方法は?
シロアリ点検は自分で目視して確認する方法とプロの業者に依頼する方法があります。
どのような場所を点検するのかを具体的に見ていきましょう。
住宅内を点検する
住宅内の柱などの木材にかじられた跡がないかを点検します。
住宅のまわりを点検する
住宅外の木材や庭のウッドデッキなどに痕跡がないかを確認します。
シロアリが侵入するときに作る、「蟻道」とよばれるトンネルが住宅の基礎付近にないかも確認しておきましょう。
床下を点検する
キッチンや洗面所などにある点検確認口から床下にもぐって状態をチェックします。
水回りは特にシロアリが発生しやすい場所なので、慎重に点検をおこなってください。
専門業者に依頼すれば、坪数にもよりますが6,000円~1万円ほどで床下検査をおこなってくれます。
検査では、シロアリや水漏れ、部材の傷みなど床下の状態を目で確認し、写真も残してくれます。
専門業者によるシロアリ調査が済んでいれば、買主は安心し購入する気持ちが高まるでしょう。