不動産を売却する際、買い手に値引き交渉されることはよくあります。
売り手は少しでも高く売りたいですが、一方で買い手は少しでも安く買いたいと思うのはごく自然なことでしょう。
今回は、そんな値引き交渉があった際に、意識しておくべきポイントや対処法についてご紹介します。
不動産売却時に値引き交渉された場合のポイントや心構え
値引き交渉をされる際に、意識すべきポイントは3つあります。
まず1つ目が、値引き交渉がされたタイミングです。
不動産を売却してからどれくらい経過しているか、不動産のオンシーズンかオフシーズンかなどが重要です。
売却直後や売却して時間が経過していても、オンシーズンである2月~4月であれば、あとから買い手が現れる可能性があります。
一方、半年以上など時間が経っている場合、この先買い手が現れない可能性があるため、値引き交渉に応じてでも契約を進めたほうが良い場合があります。
2つ目のポイントは、市場動向です。
売却時は好条件の物件だったとしても、時間が経ち、近くに同じような物件が建設されるとなると市場価値が下がります。
その場合は値引き交渉に応じて、新物件の建設前に売却してしまったほうが良いでしょう。
3つ目は、ご自身のタイミングです。
すぐにまとまった現金が必要であれば値引きしてでも売ったほうが良いですし、ローン残高などから大幅な値引き交渉を受けられないなどがあれば、別の買い手を待ったほうが得策です。
このようにタイミングを見極める必要があります。
不動産売却時に値引き交渉があった際の対処法
値引き交渉に応じる場合も、買い手が提示した価格をそのまま受け入れる必要はありません。
買い手は少しでも安く購入したいという心理から、「一旦値引き交渉してみよう」と、少し多めに値引きした金額を提示してくることがあるからです。
値引き額を減らせないか、一度交渉してみましょう。
まず相手がどれくらいまで出せるかの上限を聞き、こちらの限度額と摺り合わせながら交渉を進めれば、お互い納得した金額に落ち着くはずです。
値引き額に折り合いがつかない場合は、別の条件とセットで提示することで解決する場合があります。
たとえば、引き渡しの際にエアコンや大型家具などの撤去をおこなわず、現状引き渡しをするという条件です。
本来、売主側が負担する撤去にかかる費用を省けるため、トータルで見たときに値引き分が相殺される可能性があります。
このように、不動産売却全体の流れのなかで考えると良いでしょう。
また、値引きの相場は多くの場合、売却価格の5%~10%前後程度です。
3,000万円の物件であれば150万から、多くて300万程度となるため、それよりも多い値引きは毅然とした姿勢で断りましょう。
まとめ
不動産売却時には値引き交渉は必ずと言っていいほど発生します。
ただし、値引きをすることは購入の意思のある顧客です。
タイミング次第では、その物件を売却する最後のチャンスかもしれません。
お互いに納得がいく形で売買ができるよう、今回ご紹介したような形でしっかりと意見交換することが大切です。
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